ホテルとヴィラの違いと選び方@ホテルのお仕事

2012年01月24日 11:26

ホテルの仕事のシリーズ、なかなか好評で安心しました^^。いろんな考えがありますので、あくまでも個人の見方のひとつとして参考程度にしていただければ・・・。

本当は今回はクレーム対応について書く予定でしたが、前回のトピックをさらに掘り下げてみようと思います。今や世界有数のリゾートとして知られるバリ島の宿泊施設は大まかにホテル、ヴィラ、ホームステイ/ゲストハウスの3つに分けられると思います。リゾートとはいえ、チープな旅も楽しめるバリ島ですので、ホームステイやゲストハウスの人気は根強いものがありますが、ここでは経験をもとに「高級」なホテルおよびヴィラに重点をおいていきます。

まずはホテルとヴィラの違いから

ホテルというのは一般的に多数の部屋があって、ビルディングタイプのもの、公共のスペースであるロビーやレストラン、プールなどがあります。ホテルの規模はさまざまで、ヌサドゥア地区では300部屋以上あるホテルが多いですが、高さ制限が設けられているバリ島では500室を越える大型ホテルはほとんどありません。バリ島において100部屋以上あれば大型ホテルの類に入るかと思います。ヌサドゥアはバリ島を代表するリゾート地でもあるので大型で高級なホテル(スパを併設した高級ホテルはリゾートと呼ばれるらしい)が多いですが、空港に近いクタ近辺には150ドル以下のホテルが多い傾向が見られます。ちなみに日本語のリゾートホテルという呼び名は英語的には間違いで、本来は[リゾート=観光地にある高級な宿泊施設の意味]になるそうです。バリ島にはリゾートと呼ばれる高級ホテルが多くあります。そして大型ホテルになればなるほど公共スペースが充実しており、1日中敷地内で過ごしても飽きなかったりします。

最近のトレンドはヴィラですが、ヴィラにも大きく2タイプあるんです。近年増加傾向にある外国人所有のプライベートヴィラと、ホテルのカテゴリーの一つとしてあるヴィラ。高級ホテルではビルディングタイプのお部屋のほかに、ヴィラと呼ばれるカテゴリーを設けているところも少なくありません。もちろん料金はお部屋よりも高めですが、ホテル内のヴィラに滞在するとホテルの施設を満喫できるうえ、ヴィラ特有のプライベート感も楽しむことができるので一石二鳥かも!?ただし、ヴィラの形態やサービスはホテルに準じるので、プライベートヴィラとはイメージが異なります。

ヴィラというのは一戸建てで、自分の別荘にいるように過ごすことを目的とした宿泊施設。ヴィラから一歩も出かけなくても快適に過ごせるように広いリビングやプライベートプール、ガーデンがあり、朝食やアフタヌーンティもヴィラでのルームサービスになることが多いです。一般的にヴィラというのは高級であり、至れり尽くせりのサービスが受けられるので、一泊の料金は高めに設定されています。ホテルのロビーだと多くの人が出入りして賑やかですが、プライベートヴィラではデスクやソファがある程度と簡素だったりします。プライベートヴィラにはバトラーと呼ばれる付き人がいて、ヴィラの規模にもよりますが専属だったり、24時間担当したりすることもあるらしいです。バトラーの仕事はスーツケースなどの荷物運び、お部屋の案内、お部屋の掃除、朝食運び、キャンドルディナーの手配などを何でもこなすハードワーク!ホテルの仕事で言うと、ベルボーイとハウスキーピングとウェイターを一気に引き受けるイメージです。さらに一流のヴィラになるとコンシェルジュ的にお客様のリクエストに随時応対したり、レストランやタクシーの手配などをやってくれたりするとか!ただしバトラーの能力には個人差がありますね。バトラーのレベルを見ればそのヴィラのレベルが分かると言っても過言じゃないと思います。また、ヴィラはホテルに比べて規模が小さく、宿泊客数も少ないため、ホテルよりきめ細かいサービスを期待できると思います。

ちなみにヴィラというのはプライベート感を満喫したいカップル客をターゲットとしているので、あまり知られていないかも知れませんがベッドはキングサイズベッドというのが一般的です。女性同士や親子で旅行する人は、残念ながらヴィラ滞在には向いていないかも知れませんが、中にはハリウッドツイン(一つのベッド上に二つツインベッドが並ぶスタイル)を設けているヴィラもあるので、ヴィラ選びの際にはいろんな情報を集めてみるといいかと思います。日本人は夫婦でも「ツイン」を希望する人が多いのはいつも不思議がられています。そして欧米人は男性同士で「ダブル」を指定することも珍しくない(笑)!

次にヴィラとホテルの注意点

日本のガイドブックに紹介されているホテル、リゾート、ヴィラは信頼できると思いますが、ここで気をつけたいのがプライベートヴィラ。実際に個人所有の別荘でもあったり、オーナーが不在のときにはレンタルハウスとして貸し出しているヴィラもあったりします。それらの多くはバリの伝統的な建築ではありませんが、モダンな建築で豪華。インテリアもセンスが良くて魅力的です。新しいヴィラというのは誰でも泊まってみたいと思うけれど、はたして外観だけに惹かれていないか?スタッフは十分なトレーニングを受けているか?値段に見合ったサービスが受けられるか?警備はしっかりしているか?などチェック項目はいろいろあるかと思いますので、ヴィラを選ぶときは見かけだけではなく評判も重要です。

スタッフとのふれあいが多く、手厚いサービスを期待できるヴィラに対してホテル、とくに大型ホテルのサービスにはがっかりさせられることがあるかも知れません。有名で高級なホテルでもやっぱり限度がある!?ヌサドゥア地区のホテルは400部屋弱あるところが多いので、接客においても事務的になりがちだったりします。「ウブドのほうがサービスも接客態度も素晴らしい!」と言われることは珍しくないです。ヌサドゥアやジンバランのホテルというのは大型だけではなく高級なホテルが集中するため、バリ島でも一流のホテルマンが揃っていますが、ウブドのバリ人とは違ってどこか偉ぶってる印象があるし、感情をあまり表に出さない、良く言えばプロの応対。悪く言えばテキパキ動く日本のコンビニ店員みたいだし、時には役所のようにたらい回しにされたり(涙)、宿泊者数が半端じゃないから忙しいのも分かるけどウブドでのんびりした対応に慣れているとちょっと戸惑うこともあります。さすがにプレッシャーとストレスが大きいのか(笑)、一流といわれるホテルでも、宿泊客じゃないと分かるとうわべだけの対応だったり、やっぱりドン臭くてもウブドのほうが人間味があっていいな~と思ってしまう。ただし、施設の豪華さやメンテナンスの状態はウブドのホテルは落ちますね(汗)。予算的なことも当然あると思いますが。

ホテルに向いてる人、ヴィラに向いている人

一般的にホテルは家族旅行や女性同士の旅行、小さなカップルなどすべての客層におすすめできるかと思います。子供が一緒でも気軽に泊まれるし、コネクトルームをリクエストすることもできるし、大きなホテルだとキッズルームや子供用のプールがあることも。ホテルの中にもヴィラがあるので、ヴィラ滞在は初めて!という方はまずはそこから始めてみてはいかがでしょうか。プライベートヴィラよりコンパクトなイメージですが、ホテル滞在は何かと便利ですし、日本人には向いているのかも知れません。

一般的にヴィラはカップル向け!ハネムーンにも人気です♪贅沢したいオトナの一人旅にも◎。プライベートヴィラなら子連れでも家にいるように過ごすことができるので人気がありますが、子供と一緒に楽しめる公共スペースがないので、ちょっと退屈かも知れません。そして高級なヴィラになればなるほど子供お断りの傾向が高いので悪しからず。家族で活動的に過ごすなら、やはりヌサドゥアやバリ島南部の施設が充実した大型ホテルをおすすめしたい。友人夫婦や両親と2世代での旅行ならば、あまりないけれど2ベッドルームや3ベッドルームのヴィラというのも快適だと思います。

プライベートヴィラは自分の別荘のように寛いでもらうのことが目的なので、日本人には無意味(!)とも感じられる広く開放的なリビングやバスルームなど、ホテルのお部屋とは造りが異なります。欧米人は広さがすべて!だったりするので、広ければ広いほうがいいみたいですが(笑)。そしてベッドルーム以外は半屋外というのが一般的なので、クーラーの効いた屋内が好きな人は落ち着かないと感じたり、虫が苦手な人は大変かも。虫に関してはどれだけ高級であろうと必ずいるものです。大自然に恵まれた渓谷ビューの豪華ヴィラ。写真では見えないけれど、蟻や蚊、ヤモリ、蝉などはいないと逆におかしい。。。どこのホテルも定期的に殺虫剤を撒いているけれど、効き目は抜群!でもその反面、人間にも絶対に悪いはず。白い煙をもくもくさせて殺虫剤を広範囲に撒いている光景を見かけたことがあるかも知れませんが、あれだけやらないと虫は減らないんです。何も知らないと「虫がいなくてよかった~♪」と喜んじゃいますが、それは人間の体にも有害になりうるかも知れない強力な殺虫剤を定期的に撒いているからなんです(汗)。もし現場に居合わせてしまったら、すぐに部屋の窓を全部閉めるか、できることなら離れた場所へ移動(避難?)してください。それでも頭がクラクラします。虫嫌いな日本人に比べ、欧米人は健康志向が高いので、殺虫剤を撒くと苦情がきます。でも殺虫剤を撒かないと虫が増えるので日本人の苦情が増える(汗)!本来なら自然との共存がバリ島滞在の醍醐味だと思うのですが、どっちがいいのでしょう。ちなみに私は殺虫剤反対派!体に悪いし、バリ島に虫がいるのは自然なことだと考えるから。

ホテルかヴィラの選択については、予算を考慮しなければ次のように分かれると思います。

ホテル
おすすめ○
便利さと快適さを求める人
ゴージャスでセレブな雰囲気を求める人
家族旅行、女性同士の旅行、パックツアー、団体旅行

おすすめしない×
静かに過ごしたい人

ヴィラ
おすすめ○
プライベート感と贅沢を楽しみたい人
ワンランク上の滞在を楽しみたい人
ハネムーンカップルや旅慣れている夫婦

おすすめしない×
潔癖な人、虫が苦手な人

個人的にはヌサドゥアなら豪華な大型リゾート、スミニャックならお洒落なプライベートヴィラ、ウブドなら伝統的なバリ風ヴィラに泊まってみたい!

ちなみにウブドのヴィラに泊まるときは・・・

・天井が高く、開放的な造りのため、蚊やヤモリが入りやすい
→蚊除けアイテムを日本から持参すれば問題なし、ヤモリは人間に害を加えません
・伝統的な茅葺屋根の場合、大雨が続くと雨漏りや湿っぽい匂いがしたりする
→雨漏りは報告を!匂いの原因はカビじゃないです
・ヤモリの鳴き声が夜中に響く
→よくあることですが、10回程度で収まります
・まれにそのう○ちが床に落ちてることも!
→スタッフに連絡してすぐに掃除してもらいましょう

これらは軽いクレームの原因になったりしますが、自然の豊かなウブドでは特別なことじゃないのであまり怒らないでください・・・(汗)。

最後に高級ホテルやヴィラに泊まる心得・・・

これは日本人によくあるけれど、高級ホテルやヴィラに滞在しているのにローカルワルンやスパに行くケース。もちろんどこで食べて、どこでマッサージしても自由なのですが、海外では高級ホテルで泊まるお客様=ハイクラスのお客様だと見なされるので、宿泊したホテルのランクに見合った行動もそれなりに求められるものです。例えば、欧米人は予算オーバーしているならば無理して泊まらない。ハネムーンでもない限り、海外でも自分に見合ったホテルを選ぶのだと思います。一方、日本人の場合はパックツアーでお得にはなっているけれども、奮発しちゃう人が多いような気がします。若い子がブランド品を平気で持ち歩く日本では、分相応という認識があまり浸透していないとも言われますが、これも物価が日本より安いバリ島。いくら高級と言えどもミドルクラスの日本人が払えない金額ではありません。300ドルが安いと思う人、高いと思う人がいれば、高いと思う客層からのクレームが多くなるのは当然のこと!?

そしてバリ人は旅行者をランク付けします(笑)。町に出ると、高いホテルやヴィラに泊まっている人には言い値が上がり、高いレストランやスパを勧め、チップも期待します。ホテル内ではもちろん強制はできないけれど、ホテルの施設やサービスを利用してもらうのが基本ですので、レストランであればホテルのレストラン、スパであればホテルのスパ、タクシーであればホテル専属のドライバーまたは契約している会社のトランスポート、ラフティングやサイクリングにおいてもホテルと提携しているプログラムを勧められると思います。たまにフロントで「もっと安いところを手配して欲しい」とお願いする人もいますが、あまり節約し過ぎるとこのランクのホテルに見合わない客だと自ら認めているようなものなので、ほどほどに。高いところに泊まれば宿泊料金だけではなく、結果的に出費も増えるというのがリゾートの常識なんですね。

最近は新しいホテルやヴィラが次々と登場しているので、宿選びはホントに悩むところ。バリ島は日本じゃないので、気持ちの余裕を持って過ごすことが楽しみの原点だと思います。どこを選んでも最終的に楽しい旅行にするかどうかは自分次第!海外にいろいろ行くと分かりますが、多少は「バリ島だから・・・」という点はあるにしろ、世界的にみてもバリ人のホスピタリティとサービスのレベルはかなり高いと思うのです。次回はクレーム対応について。。。

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コメント

  1. flauto

    全部書きましたねぇ

    ここまで網羅的に書いていただくと、どこを読んでも面白いですねぇ。
    個人的な体験からするとウブ子さんが書いているように、ヴィラには公共スペースが無いこと、非常にきめ細かいサービスを受けられること、がとくに印象に残っています。ホテルの魅力はティータイムサービスと、とくにウブドの場合は景観かな。

  2. ヴィラの記事がとても参考になりました!

    イブウブ子さん、はじめまして。
    バリ島の旅行記ブログの管理人をしております、横山仁志と申します。

    去年9月に初めてバリ島に行き感動したので、その時に撮った写真を使ってブログを始めました。

    ウブ子さんも、記事で紹介しているウブドの「Yeh Spa」で、男性ながら、マッサージを体験しました!

    自分のブログで、宿泊したヴィラの記事を書こうと思っていたので、ウブ子さんのヴィラの注意点などの書き方が、とても参考になりました。

    またお邪魔させて頂きます!

  3. イブウブ子

    flautoさんへ

    いやいや、まだ全部じゃないんですよ~(笑)。ホテルやヴィラって、同じところに泊まっても良かったと感じる人と、そうでもなかったと感じる人、さらには最悪だった!と思う人まで千差万別でなのであまり他人の口コミは信用ならなかったりもするんですよね。どうしてそうなるのか分かりませんが・・・。高いホテルやヴィラに泊まっても、「これだけ払ったのに」とか「これだけ払っているから」とか思うと良くないです。そういう人に関してクレームを出してきますので。

    旅行のスタイルによっても旅の楽しみ方は違いますね。やっぱりホテルのアフタヌーンティや朝食はワクワクしますものね♪ウブドでは「リゾート&スパ」と呼ばれる、ヴィラなんだけどホテル、ホテルなんだけどヴィラみたいなところがウブドではいいかとおすすめですね。ウブドの街自体がスミニャックなどと比べると退屈で夜も何もすることがないので(汗)、景色のないプライベートヴィラだとちょっと心寂しいかも、です。

  4. イブウブ子

    横山仁志さんへ

    コメントありがとうございます。素敵なサイトですね!もしかしたらコーディネータの方、知り合いかも知れません。

    いろんな考えがあるのでどれが正しいとは言えないと思いますが、少なくとも自分の経験で感じたことをもとに綴っていますので、少しでも参考になったのであれば嬉しいです♪ バリ島は多様な面を持ち合わせているので、すべての人がスペシャルな体験ができるかと思います。またぜひ覗きに来てください!

  5. はじめまして

    いつも楽しく拝見しております。
    新婚旅行にバリに行っていらいバリのファンになり、2月にも結婚3年を記念してそちらにいきます。
    そこでひとつ質問なんですが、チップをドルで渡すのはあまりよろしくないのでしょうか?
    ドルが手元にあるので持っていこうと思うのですが、チップとして渡してよいのか悩んでいるのです。ご教授ください。

  6. イブウブ子

    mayuko さんへ

    わざわざ円をドルに両替して、そのドルでチップを渡す必要はないですが、すでにドルが手元にあるということなので、近いうちにドルを使える国にいかないのであればチップとして使ってもよいかと思います。ただし、ドルはバリ島では一般的じゃないので、やはりインドネシアのお金(ルピア)で渡したほうが喜ばれるかな。というのも1ドル札というのはドルの中でも一番レートが低く、両替しに1ドルを持っていくのは恥ずかしいと思うバリ人が多いから。

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