命の価値とは

2009年12月18日 13:32

皆さん、いきなりヘビーなトピックでスミマセン。今日はちょっとバリ島に住んでから考えていることを書いてみようと思います。

命の価値ってもちろんPricelessですよね。でもそれは単なる表現であって、実際問題それじゃ片付けられない。だから世の中には生命保険なり健康保険なりが存在します。もちろん掛け金や負担額にもよりますが、日本や先進国では、生命保険なら3000万円とか、健康保険でも入院代や手術代の一部はカバーされるものだと思います。

それではインドネシアのような途上国はどうか?

バリには国からの社会保険制度がありません。外資系の企業や高級リゾートに勤めている人たちは、会社からの健康保険があって、配偶者と子供も保障されていますが、そういう恵まれた人たちはごく一部。日本の感覚で言うとエリートです。そうじゃない一般市民は保険なしで生活しています。もちろん、インドネシアでもお金さえあれば健康保険や生命保険に入ることができますが、(見積もりを取ってみたけれども)掛け金は決してお安くはありません。どちらかというと、裕福な在住外国人向けのビジネスです。

よく、「どこに行っても人は人。国境や人種は関係ない」といいます。人間の本質は確かにそうだと思うけど、もっと掘り下げていくと本当にそうなのか?きれいごとじゃないのか?って思ったりするんです。

人の価値、命の値段はPricelessで計り知れないものであるはずなのに、生まれた国によってその差は歴然なのが現実。確かに死んじゃったらいくらお金が入っても意味はないけれど、残された家族がそれを必要としているだろうし、それよりも深刻なのが病気や怪我をしたときの医療費。日本だと病気になるとほとんどの人が病院に行って、入院が必要ならば治療するだろうし、手術が必要ならばすると思います。でもバリではそうはいかないようです。

たとえば知り合いの父親。何年間も体調がすぐれず、ガリガリになっていく様子は家族全員知っていました。病院に行ったら末期ガンだと通告され、手の施しようがなかったらしい。それまでもずっと薬は飲み続けていたけれどもガンは取り除かないと治らない病気。まだ若くても治療ができずに亡くなってしまう人たち、日本だったら緊急治療を受ければ助かるような交通事故で亡くなる人たちもいます。バリ島に最初に来た年はお葬式のオンパレードに驚いたことを覚えています。日本と比べると平均寿命が15年くらい短いため、それだけ亡くなる人の割合も高く感じるようです。同時に誕生する命の多さにもびっくり!毎年同僚の7~8人が妊娠・出産しているのが当たり前でもあります。

バリ島の医療レベルは日本に比べると低いと思われていますが、お金さえあればいい治療が受けられるとも言われています。お金があれば助かる病気なのにそうじゃないから助からないといったケースは多いと思います。周りのバリ人でもお金持ちの家の子はデンパサールにある設備の整った病院に行きますが、田舎の貧しい子はバリアンなどの民間治療や日本の50年前のような町の診療所に行っています。

外国人向けの保険に関しても、バリ島の高級リゾートのタクシーやスポーツ会社などでは、国の規定に基づく保険が義務付けられていますが、その実際の支給額について知っていますか?日本とは比較にならないほどの額で驚かされます。こっちで交通事故を起こし、相手に怪我をさせてしまった外国人はほとんどがお金で示談しているようです。おそらく死亡させてしまった場合も同様だろうと思います。

家の前の用水路で体を洗い、洗濯を済ませ、今日も元気で遊ぶ子供たちがいます。もちろん裸足。どれだけ元気で明るくても抜け出せない貧困がそこにある・・・。正直、インドネシアよりももっと貧しい国はいっぱいあるし、むしろバリは裕福なほうかも知れません。

観光客たちは言います、「バリだったらお金がなくても幸せに暮らしていけそう」と。バリは訪れる外国人にとって楽園であると公言できるけれど、「こういうバリだからこそお金が必要なんだ」、と冷静な自分がいたりします。

無邪気な子供たち
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