2009年04月30日 15:25
日本にいると無縁のチップ。いったん外国に出ると、日常的に頭を悩ませます。アメリカのように、チップ大国(!)で義務になっていればまだいいのかも知れませんが、バリのように曖昧な場所はホント、困るんです。
そこで質問です!皆さんはバリに来たらチップをあげますか?
イブウブ子の答えは、「はい&いいえ」です。気分と状況によります。ガイドブックには「インドネシアにはチップの習慣がない」って書いてあったりもするけど、旅行会社からのパンフレットには「ベルボーイやホテルスタッフから気持ちいいサービスを受けたら○○ルピア払ったほうがいい」とか書いてあったりして、観光客はどうしたらいいのか分からないのでは?一番困ったのには、ロビーでガイドさんを目の前にして、「今日のツアーのチップはあげたほうがいいんですかね?いくらぐらいが相場ですか?」と聞かれたこと。どんなツアー内容だったか知らないので、「はい、ぜひあげてください!」という立場でもないし、本人目の前にして、いくらとも答えずらいし・・・。結局「お客様次第なので、あげたかったらどうぞ。金額はお任せします」と伝えました。それでもやっぱり「いくら」かを知りたかったようで、耳打ちで教えたこともありました。そのときのガイドさんはハッピーだったかな?それとも・・・。
経験から言うと、安いスパやホテルでは渡さないといけないような気分になります。車を長時間チャーターした場合も渡さないと気まずいような。でも、ケチって言われるとそれまでだけど、値段より余計に払うっていうのは抵抗がないわけではないんです。外国暮らしがいくら長くても、そういうところだけしっかり日本人(笑)。町のレストランでは必ず15%(10%が税金+5%がサービス料金)が追加されるので、払わないといけません。でもそういうほうが逆に気持ちよくチップを払えたりするんです。書いていないレストランだと、おつりを多めに残すことはありますが、基本的にチップは不要なお店か、または値段に含まれていると推測してしまいます。
そもそもバリにチップはあるのか?
バリで働いていた経験から言っても、真相は分からないというのが本音です。プライベートなことですから、貰っても他人に話すことはないですし、ベルボーイや清掃係も、貰う割合は平均で50%程度(欧米人なら75%、日本人なら25%くらいかな)だったと思います。イブウブ子はマネージャだったので、めったにチップをいただいたことはありませんでした。あっ、お客様にはいろいろお土産をいただいたり、お食事をご馳走していただいたことはありますよ!そういうのは本当にありがたいことです。
バリは勤務年数や役職によって給料は優遇されるものの、アメリカのようにベルボーイや清掃係の給料だけが他と比べて極端に低いということはあまりありません。フロントもみんなが思うほど貰っているわけではなくて、他の部門よりちょっと多い程度なんです。だから、逆にベルボーイやっているほうがチップがもらえるので、向上心のない人はずっとベルボーイをやり続けます。でも高級ホテルではたいていサービス料金が別途追加されていますし、パッケージ旅行などでは料金に含まれていることがほとんどなので、個人的にはよっぽどなことがない限りチップは必要ないと思っているんです。掃除や荷物運びは日常のサービスの一環。ルームサービスでも別途サービス料が追加されています。
高級ホテルでも払う人が増えると、従業員も期待してしまうのは否めないのでは?むしろ、中級ホテルや安宿のほうがチップを渡すべきだと考えています。近年はアメリカ人観光客が増加したので、今後はチップ制度が定着していくでしょう。日本人とヒッピーの若者たちが多かった数十年前のバリでは考えられないけども、リゾート化が進むにつれての自然の流れなのかも知れません。
では、バリ人はチップを払うのでしょうか?
バリ人は案外見栄っ張りで、尊敬されたり、良い人に見られたい願望が強いので、裕福な人は払うことがあります。そのときの相場は5000ルピア~20000ルピアくらい。チップじゃないかも知れませんが、小銭や小額のおつり(数千ルピア程度)なら受け取らないっていうスタイルの人もいます。でもその傾向は女性よりも男性に強いです。どこの国に行ってもそうですが、基本的に男性よりも女性のほうがお金に関してきっちりしているのでしょう。でも、お金に余裕がない人は払いません。バリではあまり見かけませんが、イスラム教の島に行ったときはレストランやホテルの中まで物乞いがお金を求めてきて、スタッフが毎日お金を渡していたのにはびっくりしました。自分たちもそんなに裕福じゃないのにその中から渡すのは簡単なことではありません。詳しいことは分かりませんが、イスラム教の教えの一部なのでしょう。キリスト教だと収入の10%~20%を教会に寄付するって聞いたことがあります。
基本的にイブウブ子はチップには反対です。たしかに1万ルピアでも貰うと嬉しい!ありがたいことです。でも、チップは気持ちまで有料化するような気がするし、サービスは無料だと思っている日本人には馴染まない考え。それなら最初から入れて欲しい!もともとチップというのは、アメリカで広まった制度なのにそれがじわじわと世界中に浸透しつつあるのはどうかと思うのです。よく「チップ=感謝の気持ち」と言われていますが、実際は「チップ=施しの気持ち」なのです。アメリカでチップが根付いている理由は、レストランのウェイトレスやタクシードライバーなどの労働者が低賃金で働いているから。貧富の差が大きいんです。でも、それを言うと、日本のファミレスだって時給安いし、それだけで生活していけないと思うので、日本でもチップが必要なような気もする。ただ世界的な常識で見ると、お会計で1円単位でもきっちりと受け取り、しかもさもしいと思われない日本が珍しいようにも思えます。「1円を笑うものは1円に泣く」ということわざもありますしね。それでも日本にいるときは、みんな頑張っているし、サービスも気持ちよく受けられるので、思わずチップをあげたくなることが多々ありました。
チップに反対する理由は、経営者が従業員に十分な賃金を支払う義務があると思うからでもあります。雇用体制や社会保険が確立していないインドネシアでは難しいことなのかも知れませんが、バリ人の給料は物価の差を考慮しても驚くほど安いのです。だから欧米人たちが哀れに思ってチップを弾むのも理解はできます。以前に日本人観光客が「外人がいっぱいチップ渡していくから、簡単にお金をもらえることを知ってバリ人が甘やかされるんだ。」と言ったのを聞きました。そのときは、バリ人と働いていた立場上、なんて傲慢なことを言う人なんだろうって思ったことを覚えています。昔はお金がなくても食べていけたバリですが、今はお金がなければ生きていけません。お金さえあればたいていのことは解決ができるんです。いくら貧乏旅行でもローカルとの生活水準は雲泥の差。これでは外国人=お金と思われても仕方がありません。何年間住んでいても、インドネシア語が話せても、たとえバリ人と結婚したとしても、外国人はやっぱりお金持ちだと思われるし、バリ人と同じ扱いは受けられないのが現実なんです。
さて、チップが反対な最後の理由は、あげないとケチとか、意地悪だと思われるかも知れないから。あげる人が増えれば増えるほどそういう風に思われるのは避けられません。過去にこんな経験がありました。田舎の知人の村に行ったとき、家の人にお使いを頼んだことがあるんです。その後、チップのつもりでちょっと渡したら何と同じものをまた買ってきた!こういう素朴な人にこそチップをあげたいもの。チップは貰えたらラッキーと思われるほうがよっぽど気楽で、渡しがいがあります。
長々と書いてしまいましたが、これはあくまでもイブウブ子の個人的な意見なので、異論があればお許しを。チップは渡さない主義だと公言できる人が羨ましいですが、お互い気分がよくなるために渡すのは知恵でもあります(お金で人の心は買えないってウソ?)。でも、密かに気になっているんです。日本人の皆さんのどれくらいがチップを払うのかなと。
すでに刈り入れ済みですが、プネスタンの田園風景

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イブウブ子の答えは、「はい&いいえ」です。気分と状況によります。ガイドブックには「インドネシアにはチップの習慣がない」って書いてあったりもするけど、旅行会社からのパンフレットには「ベルボーイやホテルスタッフから気持ちいいサービスを受けたら○○ルピア払ったほうがいい」とか書いてあったりして、観光客はどうしたらいいのか分からないのでは?一番困ったのには、ロビーでガイドさんを目の前にして、「今日のツアーのチップはあげたほうがいいんですかね?いくらぐらいが相場ですか?」と聞かれたこと。どんなツアー内容だったか知らないので、「はい、ぜひあげてください!」という立場でもないし、本人目の前にして、いくらとも答えずらいし・・・。結局「お客様次第なので、あげたかったらどうぞ。金額はお任せします」と伝えました。それでもやっぱり「いくら」かを知りたかったようで、耳打ちで教えたこともありました。そのときのガイドさんはハッピーだったかな?それとも・・・。
経験から言うと、安いスパやホテルでは渡さないといけないような気分になります。車を長時間チャーターした場合も渡さないと気まずいような。でも、ケチって言われるとそれまでだけど、値段より余計に払うっていうのは抵抗がないわけではないんです。外国暮らしがいくら長くても、そういうところだけしっかり日本人(笑)。町のレストランでは必ず15%(10%が税金+5%がサービス料金)が追加されるので、払わないといけません。でもそういうほうが逆に気持ちよくチップを払えたりするんです。書いていないレストランだと、おつりを多めに残すことはありますが、基本的にチップは不要なお店か、または値段に含まれていると推測してしまいます。
そもそもバリにチップはあるのか?
バリで働いていた経験から言っても、真相は分からないというのが本音です。プライベートなことですから、貰っても他人に話すことはないですし、ベルボーイや清掃係も、貰う割合は平均で50%程度(欧米人なら75%、日本人なら25%くらいかな)だったと思います。イブウブ子はマネージャだったので、めったにチップをいただいたことはありませんでした。あっ、お客様にはいろいろお土産をいただいたり、お食事をご馳走していただいたことはありますよ!そういうのは本当にありがたいことです。
バリは勤務年数や役職によって給料は優遇されるものの、アメリカのようにベルボーイや清掃係の給料だけが他と比べて極端に低いということはあまりありません。フロントもみんなが思うほど貰っているわけではなくて、他の部門よりちょっと多い程度なんです。だから、逆にベルボーイやっているほうがチップがもらえるので、向上心のない人はずっとベルボーイをやり続けます。でも高級ホテルではたいていサービス料金が別途追加されていますし、パッケージ旅行などでは料金に含まれていることがほとんどなので、個人的にはよっぽどなことがない限りチップは必要ないと思っているんです。掃除や荷物運びは日常のサービスの一環。ルームサービスでも別途サービス料が追加されています。
高級ホテルでも払う人が増えると、従業員も期待してしまうのは否めないのでは?むしろ、中級ホテルや安宿のほうがチップを渡すべきだと考えています。近年はアメリカ人観光客が増加したので、今後はチップ制度が定着していくでしょう。日本人とヒッピーの若者たちが多かった数十年前のバリでは考えられないけども、リゾート化が進むにつれての自然の流れなのかも知れません。
では、バリ人はチップを払うのでしょうか?
バリ人は案外見栄っ張りで、尊敬されたり、良い人に見られたい願望が強いので、裕福な人は払うことがあります。そのときの相場は5000ルピア~20000ルピアくらい。チップじゃないかも知れませんが、小銭や小額のおつり(数千ルピア程度)なら受け取らないっていうスタイルの人もいます。でもその傾向は女性よりも男性に強いです。どこの国に行ってもそうですが、基本的に男性よりも女性のほうがお金に関してきっちりしているのでしょう。でも、お金に余裕がない人は払いません。バリではあまり見かけませんが、イスラム教の島に行ったときはレストランやホテルの中まで物乞いがお金を求めてきて、スタッフが毎日お金を渡していたのにはびっくりしました。自分たちもそんなに裕福じゃないのにその中から渡すのは簡単なことではありません。詳しいことは分かりませんが、イスラム教の教えの一部なのでしょう。キリスト教だと収入の10%~20%を教会に寄付するって聞いたことがあります。
基本的にイブウブ子はチップには反対です。たしかに1万ルピアでも貰うと嬉しい!ありがたいことです。でも、チップは気持ちまで有料化するような気がするし、サービスは無料だと思っている日本人には馴染まない考え。それなら最初から入れて欲しい!もともとチップというのは、アメリカで広まった制度なのにそれがじわじわと世界中に浸透しつつあるのはどうかと思うのです。よく「チップ=感謝の気持ち」と言われていますが、実際は「チップ=施しの気持ち」なのです。アメリカでチップが根付いている理由は、レストランのウェイトレスやタクシードライバーなどの労働者が低賃金で働いているから。貧富の差が大きいんです。でも、それを言うと、日本のファミレスだって時給安いし、それだけで生活していけないと思うので、日本でもチップが必要なような気もする。ただ世界的な常識で見ると、お会計で1円単位でもきっちりと受け取り、しかもさもしいと思われない日本が珍しいようにも思えます。「1円を笑うものは1円に泣く」ということわざもありますしね。それでも日本にいるときは、みんな頑張っているし、サービスも気持ちよく受けられるので、思わずチップをあげたくなることが多々ありました。
チップに反対する理由は、経営者が従業員に十分な賃金を支払う義務があると思うからでもあります。雇用体制や社会保険が確立していないインドネシアでは難しいことなのかも知れませんが、バリ人の給料は物価の差を考慮しても驚くほど安いのです。だから欧米人たちが哀れに思ってチップを弾むのも理解はできます。以前に日本人観光客が「外人がいっぱいチップ渡していくから、簡単にお金をもらえることを知ってバリ人が甘やかされるんだ。」と言ったのを聞きました。そのときは、バリ人と働いていた立場上、なんて傲慢なことを言う人なんだろうって思ったことを覚えています。昔はお金がなくても食べていけたバリですが、今はお金がなければ生きていけません。お金さえあればたいていのことは解決ができるんです。いくら貧乏旅行でもローカルとの生活水準は雲泥の差。これでは外国人=お金と思われても仕方がありません。何年間住んでいても、インドネシア語が話せても、たとえバリ人と結婚したとしても、外国人はやっぱりお金持ちだと思われるし、バリ人と同じ扱いは受けられないのが現実なんです。
さて、チップが反対な最後の理由は、あげないとケチとか、意地悪だと思われるかも知れないから。あげる人が増えれば増えるほどそういう風に思われるのは避けられません。過去にこんな経験がありました。田舎の知人の村に行ったとき、家の人にお使いを頼んだことがあるんです。その後、チップのつもりでちょっと渡したら何と同じものをまた買ってきた!こういう素朴な人にこそチップをあげたいもの。チップは貰えたらラッキーと思われるほうがよっぽど気楽で、渡しがいがあります。
長々と書いてしまいましたが、これはあくまでもイブウブ子の個人的な意見なので、異論があればお許しを。チップは渡さない主義だと公言できる人が羨ましいですが、お互い気分がよくなるために渡すのは知恵でもあります(お金で人の心は買えないってウソ?)。でも、密かに気になっているんです。日本人の皆さんのどれくらいがチップを払うのかなと。
すでに刈り入れ済みですが、プネスタンの田園風景

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