2012年08月31日 00:35
ホテルの裏話?じゃないけれど、実体験を交えつつもできるだけ客観的にホテルのお話もしていけたら、と思います。
ホテルの仕事を辞めるときはいつも「もうこの仕事に就くことはないだろう」と思っているのに、縁があって結局ホテルの仕事に復帰してしまう自分がいます。この仕事はやっぱり経験が一番!支配人やマネージャになるにはホテルマネジメントの専門教育が必要だけども、フロントラインでの接客は学校では学べません。一流のホテルマンになるためには専門学校を出て実務経験を積むことが大事ですが、やっぱり尊敬できる上司の下で働く経験に勝るものはないなぁと思う。この点においてはバリ島ではなかなか恵まれないことが多いので、学歴よりも経験と人柄がものをいう世界ですね。もちろん日本人なら日本での社会経験があり、きちんとした日本語が話せることが必須。海外のホテルなら英語力もプラス。プロフェッショナルとして接客するならば文法や発音の正確さ、そして流暢であることに越したことはないです。
そしてホテルでの仕事は体力勝負。基本立ち仕事だし、勤務時間も不規則なうえ、休みも自分の都合じゃ決められないこともある。日曜や祝日などみんながお休みのときにも働かなければならないのがホテルマンの宿命。結婚して家庭を持ったらやってられないな~と思うのです。今しか出来ないお仕事ですね(^_^;)。道理で若いスタッフが多いわけだ。
ホテルは24時間稼働だから流れが止まることはありません。毎日いろんな出会いがあり、時にはハプニングもあったり、そして滅多にないがクレームに泣くことも・・・人間不信になっちゃう人もいるらしい。基本フレンドリーで人が好きじゃないと務まらない仕事です。大変でもやりがいがあるから続けられるんじゃないかな。人に感謝されるために働けるって幸せだと思う。
さて前置きが長くなっちゃいましたが、今回のテーマであるセーフティボックスについて・・・。
セーフティボックスにはいくつかのタイプがあるのですが、ホテルで使われているのは4桁の暗証番号で開閉するタイプがほとんどだと思います。これが案外落とし穴でして、基本的にセーフティボックスのバッテリーというのは乾電池を使っていることが多いため、電池切れしてエラーを起こすことも珍しくない。またセキュリティレベルを高めるためか、使い方が若干複雑なものあるし、機能の高いセーフティボックスになれば暗証番号を3回間違えたら自動的にエラー表示になったりするのもあるみたいです。エラーになると自分の暗証番号は入力できなくなるので、ホテルスタッフに連絡して開けてもらうしかありません。もちろん通常はマネージャしか開けることはできないため、以前に早朝出発のお客様のセーフティボックスがロックされたときは朝5時に呼び出されたこともあった(汗)!
旧式タイプの鍵を使って開閉するセーフティボックスの場合は、万一鍵を無くしてしまったら合鍵で開けてもらうだけでは済まず、かなりの罰金がかかる可能性もあるので、そちらも気をつけなければいけません。
ホテルによってはより厳重な警備体制を取っているところもあり、開けるときには特別な電子ツールを使って誰が何時にどのセーフティボックスを開けたかという記録が自動的に警備会社に連絡される仕組みを取っていることもあります。きちんとしているところは記録をつけて、毎回お客様の署名をもらうようにしているところもありますね。
今では中級ホテルでもお部屋にセーフティボックスがあるところが多くなっていますが、そもそもセーフティボックスって安全なの?って話。貴重品を保管するためにあるということは、裏を返せば鍵のかかったセーフティボックスの中には貴重品や現金で保管されていることを意味しかねない。とある3ツ星ホテルに泊まったときにセーフティボックスがエラーを起こしてしまったのね。そのときに暗証番号で開閉するタイプなのにも関わらず、ホテルスタッフが持ってきた合鍵で簡単に開けてしまったのを目撃してしまったんです。もちろん合鍵の管理はちゃんとされていると思いますが、こんなに簡単に開いてしまうんだ・・・とショックで。以来セーフティボックスに対する見方が変わりました。お財布や現金の入った封筒などをそのまま入れてしまうなんて無防備過ぎる!
ネットとかで調べると、部屋のセーフティボックスに入れたものが無くなったとか、海外では珍しくはないらしいけれど、ホテル側としてはセーフティボックスの中身はあくまでも自己責任という認識なのです。部屋にあるセーフティボックスは保管用に貸しているだけで、預かっているわけではないからです。人間ですからやっぱり真っ先にホテルスタッフを疑ってしまうのは当然のこと。楽しく旅をするには自己防衛の術を身につけるのがおすすめです。客観的に見たならば、セーフティボックスは鍵がかかっていたのかどうか、中に入れた物や金額などは本人しか知らないし、無くなったとしても盗られたことを証明するものがないわけだし(本当にセーフティボックスに入っていたかどうかでさえ・・・)、鍵でもぶっ壊されていない限り、盗難かどうかというのは分からないのです。ホテルには免責事項があり、落ち度があったことが証明されなければ賠償の責任は取らないというのが一般論だと思います。これは日本人スタッフの有無に関係なく、旅行会社に対しても同様かと。
旅慣れている人やバックパッカーの間では、セーフティボックスに入れる貴重品は裸のままではなく、必ず南京錠など鍵をかけたポーチなどに保管して入れるというのも常識みたいです。セーフティボックス自体が盗まれたら意味ないですけど。
どうしても心配というならば、ホテルのフロントの金庫に預かってもらうという手もありますが、フロントはけっこう忙しいので、毎日出したり入れたり繰り返していると嫌がられることも(^_^;)。でもこの方法が一番安全でもあります。厳密に言えば、預けるときに中身をお互いに確認し合って、現金ならいくらとかを紙に書いておくと安心ですね。でもそこまで厳重に保管してくれるところは少ないかな。安いホテルだと部屋にセーフティボックスがないため、どうしても預かってもらいたい貴重品はフロントに預けることになることになりますが、その際も鍵付きのポーチなどに保管するとより安全です。でも安い宿ほど信頼できないし、個人的にはできれば預けたくない!
ここまで書くと、セーフティボックスよりもスーツケースのほうが安全じゃないか、と思われそうですが、それも安心できません。鍵をかけておくだけならまだしも、ベルトも閉めて二重ロックなど掛けてしまえばこの中に貴重品が入っているということを教えてしまっているようなもの。基本的に旅行中は高価なものや大金は持参しないのがいいと思います。それなら現金じゃなくてトラベラーズチェックで、と思われそうですが、バリ島に限って言えばトラベラーズチェックはあまり使えません(汗)。結局は町の両替所で現金よりも悪いレートで両替しないとダメなんですね。最近はATMも便利になって現地のお金が下ろせるようになったし、多少の手数料はかかるけどもキャッシュカードを利用したほうが便利だと思います。あっ、クレジットカードはダメですよ!日本でも同様ですが、クレジットカードでキャッシングしちゃうとかなりの利息がついちゃうので気をつけてくださいね。
最後に、ホテルのお部屋には必要があればお客様が不在中でもスタッフは出入りすることが許されています。高級ホテルになると午前中のお掃除に加え、夕方以降のターンダウンサービスもあります。どこに泊まろうと、いつ誰が入ってきても困ることがないように無くなって困るものは置いておかないのが一番。例えば朝食やプールに出かけるときでも同様のことが言えます。高級ホテルではついつい安心してしまうのか、敷地内にいるときは鍵をかけ忘れて出かけたり、夜も内鍵をかけずに寝ちゃう方もいたりして、こっちがハラハラ。人間誰でも旅行中は非日常に浸っているので、注意散漫になりがちです。個人的な経験からも、人の記憶というのは曖昧なもので思い違いをしていることが少なくありません。気持ちよく旅を続けるためにも、自己防衛&自己責任の意識を忘れずに!
今度はオーバーブッキングの恐怖について書いてみようかな。

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ホテルの仕事を辞めるときはいつも「もうこの仕事に就くことはないだろう」と思っているのに、縁があって結局ホテルの仕事に復帰してしまう自分がいます。この仕事はやっぱり経験が一番!支配人やマネージャになるにはホテルマネジメントの専門教育が必要だけども、フロントラインでの接客は学校では学べません。一流のホテルマンになるためには専門学校を出て実務経験を積むことが大事ですが、やっぱり尊敬できる上司の下で働く経験に勝るものはないなぁと思う。この点においてはバリ島ではなかなか恵まれないことが多いので、学歴よりも経験と人柄がものをいう世界ですね。もちろん日本人なら日本での社会経験があり、きちんとした日本語が話せることが必須。海外のホテルなら英語力もプラス。プロフェッショナルとして接客するならば文法や発音の正確さ、そして流暢であることに越したことはないです。
そしてホテルでの仕事は体力勝負。基本立ち仕事だし、勤務時間も不規則なうえ、休みも自分の都合じゃ決められないこともある。日曜や祝日などみんながお休みのときにも働かなければならないのがホテルマンの宿命。結婚して家庭を持ったらやってられないな~と思うのです。今しか出来ないお仕事ですね(^_^;)。道理で若いスタッフが多いわけだ。
ホテルは24時間稼働だから流れが止まることはありません。毎日いろんな出会いがあり、時にはハプニングもあったり、そして滅多にないがクレームに泣くことも・・・人間不信になっちゃう人もいるらしい。基本フレンドリーで人が好きじゃないと務まらない仕事です。大変でもやりがいがあるから続けられるんじゃないかな。人に感謝されるために働けるって幸せだと思う。
さて前置きが長くなっちゃいましたが、今回のテーマであるセーフティボックスについて・・・。
セーフティボックスにはいくつかのタイプがあるのですが、ホテルで使われているのは4桁の暗証番号で開閉するタイプがほとんどだと思います。これが案外落とし穴でして、基本的にセーフティボックスのバッテリーというのは乾電池を使っていることが多いため、電池切れしてエラーを起こすことも珍しくない。またセキュリティレベルを高めるためか、使い方が若干複雑なものあるし、機能の高いセーフティボックスになれば暗証番号を3回間違えたら自動的にエラー表示になったりするのもあるみたいです。エラーになると自分の暗証番号は入力できなくなるので、ホテルスタッフに連絡して開けてもらうしかありません。もちろん通常はマネージャしか開けることはできないため、以前に早朝出発のお客様のセーフティボックスがロックされたときは朝5時に呼び出されたこともあった(汗)!
旧式タイプの鍵を使って開閉するセーフティボックスの場合は、万一鍵を無くしてしまったら合鍵で開けてもらうだけでは済まず、かなりの罰金がかかる可能性もあるので、そちらも気をつけなければいけません。
ホテルによってはより厳重な警備体制を取っているところもあり、開けるときには特別な電子ツールを使って誰が何時にどのセーフティボックスを開けたかという記録が自動的に警備会社に連絡される仕組みを取っていることもあります。きちんとしているところは記録をつけて、毎回お客様の署名をもらうようにしているところもありますね。
今では中級ホテルでもお部屋にセーフティボックスがあるところが多くなっていますが、そもそもセーフティボックスって安全なの?って話。貴重品を保管するためにあるということは、裏を返せば鍵のかかったセーフティボックスの中には貴重品や現金で保管されていることを意味しかねない。とある3ツ星ホテルに泊まったときにセーフティボックスがエラーを起こしてしまったのね。そのときに暗証番号で開閉するタイプなのにも関わらず、ホテルスタッフが持ってきた合鍵で簡単に開けてしまったのを目撃してしまったんです。もちろん合鍵の管理はちゃんとされていると思いますが、こんなに簡単に開いてしまうんだ・・・とショックで。以来セーフティボックスに対する見方が変わりました。お財布や現金の入った封筒などをそのまま入れてしまうなんて無防備過ぎる!
ネットとかで調べると、部屋のセーフティボックスに入れたものが無くなったとか、海外では珍しくはないらしいけれど、ホテル側としてはセーフティボックスの中身はあくまでも自己責任という認識なのです。部屋にあるセーフティボックスは保管用に貸しているだけで、預かっているわけではないからです。人間ですからやっぱり真っ先にホテルスタッフを疑ってしまうのは当然のこと。楽しく旅をするには自己防衛の術を身につけるのがおすすめです。客観的に見たならば、セーフティボックスは鍵がかかっていたのかどうか、中に入れた物や金額などは本人しか知らないし、無くなったとしても盗られたことを証明するものがないわけだし(本当にセーフティボックスに入っていたかどうかでさえ・・・)、鍵でもぶっ壊されていない限り、盗難かどうかというのは分からないのです。ホテルには免責事項があり、落ち度があったことが証明されなければ賠償の責任は取らないというのが一般論だと思います。これは日本人スタッフの有無に関係なく、旅行会社に対しても同様かと。
旅慣れている人やバックパッカーの間では、セーフティボックスに入れる貴重品は裸のままではなく、必ず南京錠など鍵をかけたポーチなどに保管して入れるというのも常識みたいです。セーフティボックス自体が盗まれたら意味ないですけど。
どうしても心配というならば、ホテルのフロントの金庫に預かってもらうという手もありますが、フロントはけっこう忙しいので、毎日出したり入れたり繰り返していると嫌がられることも(^_^;)。でもこの方法が一番安全でもあります。厳密に言えば、預けるときに中身をお互いに確認し合って、現金ならいくらとかを紙に書いておくと安心ですね。でもそこまで厳重に保管してくれるところは少ないかな。安いホテルだと部屋にセーフティボックスがないため、どうしても預かってもらいたい貴重品はフロントに預けることになることになりますが、その際も鍵付きのポーチなどに保管するとより安全です。でも安い宿ほど信頼できないし、個人的にはできれば預けたくない!
ここまで書くと、セーフティボックスよりもスーツケースのほうが安全じゃないか、と思われそうですが、それも安心できません。鍵をかけておくだけならまだしも、ベルトも閉めて二重ロックなど掛けてしまえばこの中に貴重品が入っているということを教えてしまっているようなもの。基本的に旅行中は高価なものや大金は持参しないのがいいと思います。それなら現金じゃなくてトラベラーズチェックで、と思われそうですが、バリ島に限って言えばトラベラーズチェックはあまり使えません(汗)。結局は町の両替所で現金よりも悪いレートで両替しないとダメなんですね。最近はATMも便利になって現地のお金が下ろせるようになったし、多少の手数料はかかるけどもキャッシュカードを利用したほうが便利だと思います。あっ、クレジットカードはダメですよ!日本でも同様ですが、クレジットカードでキャッシングしちゃうとかなりの利息がついちゃうので気をつけてくださいね。
最後に、ホテルのお部屋には必要があればお客様が不在中でもスタッフは出入りすることが許されています。高級ホテルになると午前中のお掃除に加え、夕方以降のターンダウンサービスもあります。どこに泊まろうと、いつ誰が入ってきても困ることがないように無くなって困るものは置いておかないのが一番。例えば朝食やプールに出かけるときでも同様のことが言えます。高級ホテルではついつい安心してしまうのか、敷地内にいるときは鍵をかけ忘れて出かけたり、夜も内鍵をかけずに寝ちゃう方もいたりして、こっちがハラハラ。人間誰でも旅行中は非日常に浸っているので、注意散漫になりがちです。個人的な経験からも、人の記憶というのは曖昧なもので思い違いをしていることが少なくありません。気持ちよく旅を続けるためにも、自己防衛&自己責任の意識を忘れずに!
今度はオーバーブッキングの恐怖について書いてみようかな。

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