2014年01月17日 10:50
おはようございます!バリ島は晴れたり雨が降ったり、毎日予想のつかない天気が続いていて何となく気分も落ち着きません。でも今日は朝から快晴!風も気持ちよく、この天気が夜まで続くことを願います。今の時期、ちょうど旅行者のピークは過ぎ去り、旧正月までの間はまた暇な時期でもあるのですが、気が抜けたのか、疲れが出たのか、はたまた夜遊びが祟ったのか(^^;)、ここ数日体調を崩しておりました。体が資本ですから、健康第一!しかも、ベッドで寝ているときに暇つぶしにやっていたタブレットのゲームのやり過ぎで、腱鞘炎になってしまったことも加えて反省(-_-;)。もう若くないんだから、昔のような気持ちで突っ走ると後で支障が出ますね。年齢不詳に見られるせいか、最近はお客様にも年齢を聞かれたり、ハラハラしちゃいますが、心はいつまでも若々しくいきたいものです。
さて、タイトルを見てびっくりされた方も多いかと思いますが、骨折したのは私ではありません。女性3人旅で宿泊されたお客様の一人、Mさんとしましょう。本人の許可をもらっているので、少しだけ今回のケースを紹介したいと思います。
元旦のウブドは大晦日の夜から大雨に見舞われ、デンパサールでは洪水や浸水被害もあったとか。そんな中、滑って転んでしまったMさん。しりもちをつく転び方なら大したことはなかったと思うのですが、運悪く左足を下に激しく転倒してしまったらしく、即座にボキっと音がしたそうです。幸いにもMさんはお友達二人と一緒だったので、彼女たちがいたことで少しは心強かったと思いますが、これはかなりの大ごとだったため、すぐに私に連絡が入りました。
起こってしまったことは仕方ないので、さてこれからどうする!?
まず最初に、海外補償保険に入っているか否かが重要なポイントです。日本人のお客様は海外保険を申し込まれているケースが多いのですが、欧米人は自国の健康保険のみっていうケースがほとんど。保険に入っているとその後のプロセスもスムーズだし、行く病院も選べるので、過去の経験から言っても『数千円などケチらず、カードに付帯している海外保険以外に絶対海外保険を購入すべし!』です。クレジットカードについている海外保険も使えないことはないと思いますが、その場合はどの保険会社なのか、そして万一何かあった際の連絡先(バリ島ならインドネシア)を知っておく必要があると思います。そしてプラチナメンバーでもない限り、通常は前払いで後日払い戻しというケースだと思うので、クレジットカードの支払限度や保険のカバー金額も調べておけば安心です。バリ腹で下痢になり、お医者さんに薬をもらう程度ならいいのですが、事故や怪我、入院、手術・・・となると莫大な費用がかかるのも忘れてはなりません!
ウブドで怪我や病気になると真っ先に運ばれるのが、車で20分ほどのマス村にある地元総合病院。クリニックマスとか、アリサンティと呼ばれています。私も会社の保険がここでしか適用されないので、体調が悪い時はいつもお世話になっている病院。でもねぇ・・・5つ星ホテルやリゾートに宿泊しているようなお客様を連れていくような立派な病院ではないのです。私はもうバリ島に7年も住んでいるし、日本のお客様が入ってるような高級な保険にも入ってないので、自分はまあいいか、と思っているけれど、正直なところ日本の20年前の設備と衛生状態といった感じの病院です。しかも海外保険の取り扱いもないため、まず自己負担して後日払い戻しの手続きをしなければなりません。高い保険に入っていても、現地でキャッスレスで治療できなければ意味がない。
個人的にはウブド北西ならUbud Clinic、南東ならToya Medika Clinicというインターナショナルクリニックがウブドではおすすめです。通常の問診よりもかなり高くなりますが、必要ならばドクターをホテルに呼ぶこともできるし、有名な保険会社(東京海上、三井住友、AIUなど)だと受け付けのスタッフが保険の手続きを代行してくれるので、キャッシュレスなのも魅力です。ホテルによってはいろいろ規定があるため、自分から指定しない限りは契約先の病院やお医者様を使うことになっていたりすることがあります。特にゲストハウスや小さなホテルに泊まる方は、宿のロケーションによってこの2つのクリニックの連絡先を知っておくと安心デス。
さて、話を元に戻しますが、Mさんは海外保険に入っていたので近くのToya Medika Clinicのドクターに診てもらうことになりました。やっぱり骨折の疑いがあるとのことで、その後マスの総合病院にてレントゲン検査を受け、最後はToya Medika Clinicの紹介でデンパサールにあるBROS病院(バリロイヤルホスピタル)へ搬送されました。バリってホテルやヴィラの情報は前もっていろいろ調べられるけど、病院の情報ってほとんどないですよね。私だってバリに住んでいても良い病院など分かりません。もし、最初にアリサンティに行っていたら、おそらくそこで手術&入院となっていたでしょう。いざとなったときにどこに行くか、で運命が決まるといっては大げさですが、処置のレベルや対応が全然違うと思います。ちなみにデンパサールや空港付近には旅行者や外国人滞在者、地元の富裕層向けの総合病院が集まっていますが、中でもBROSはウブドからも車で40分ほどと、最も近いインターナショナル総合病院でもあります。サヌールからは一番近いですし、近くには日本領事館もあります。
実はこのBROSロイヤルホスピタルという病院は、去年日本へ出張の際に、偶然ここのオーナー夫人が一緒で、とても美しく、性格も気さくで素敵な方だったので、仲良くさせていただいたんです。まさか今回こんな形でお世話になるとは思いもしませんでした。そのときは旅行会社やホテルの参加者ばかりだったので、一般の方にはどうして病院が?みたいな風に見られていていましたが、やっぱり病院のマーケティングって大切ですね。まだ新しい病院ですが、規模も小さく手厚いケアが受けられるのが人気の秘訣。インドネシアの保険会社とも提携しているので、ローカルの患者さんも多かったです。
さて話は戻ります。BROSに到着した時はすでに11時を過ぎていましたが、小一時間ほどで担当医が駆けつけて初診。そしてすぐに明日の朝に手術するから、とのこと!怪我をされたMさんはかなりの痛みに苦しんでおり、冷静な判断ができない状態でしたが、手術は避けたいらしい。医者でも看護婦でもなく、ホテルの日本人スタッフに過ぎない私は何の医学知識もなく、通訳と保険の手続きくらいしか手伝うことができない。日本人的にはあと2日で帰国予定だし、とりあえずギプス処置して帰国後診てもらうとか、なんて頭をよぎったけど、ドクター曰く、「日本で診てもらっても手術は確実。こんな折れた状態でしかも腫れ上がっているのにギプスなどで固めたら返って危険。どうしてもそうしたいなら、ほかのお医者さんに診てもらってください。」とのこと。私も日本で骨折したことはないし、はっきりと折れているのは素人目にも分かったものの、日本の病院での判断はどんなものか?果たしてこんな夜中なのに保険の手続きはできるのか?、などで頭の中がグルグル状態。そして、こっちの先生って日本みたいに手術前にやり方とか細かく伝達しないんですかね?Mさんも不安がっていたので、手術の方法を説明して欲しいとお願いしたところ、「内側と外側を10センチ強切って、中にボルトを入れるので、2時間から3時間ほど」との回答。このドクター、後で知ったのですがうちのボスの学生時代の後輩でもあり、経験豊かでデンパサールの他の病院も掛け持ちしているほどの名医だったらしいです。確かにこの状態でギプスして、痛みに耐えて果たして日本に帰れるだろうか?という疑問もあったし、日本でもどっちみち手術になるのなら早いほうがいいだろうし、医療費も保険で全額カバーされる前提ならば例え帰国が延びたとしてもこのドクターと病院なら安心だろう、と思い直し、ドクターが帰った後、彼女に「手術するしか手はないからやるしかない!」と伝えている自分がいました。
で、こんな簡単に手術と言っていますが、海外保険があったからこそ、お金の心配なく決断できたのも事実。海外で手術&入院となると100万単位の金額が動くことは承知のことです。保険があっても、ちゃんと控え(ネット経由でもできれば印刷したものが◎)を手元に持ち、現地からの連絡先などをメモしておくことは最低限必要です。海外からだとコレクトコールでかけ直してくれる会社がほとんどなので、まずは日本に連絡し、その後担当エリアの方が取り次いで電話してくれるというシステムが多いようです。万一に備え、海外でも携帯が使えるようにしておくといいと思います。日本のキャリアだとローミング料金がかなり高いですが、海外に行く前に携帯ショップで設定や料金(スマホだと電話機能のみオンでネットはWIFIのみの設定にするとか)について調べておくことをおすすめします。ちなみにバリ島では無料のWIFIがどこでもあり、これは日本の携帯を使っていても無料なのでかなり便利です。
保険はバリでは東京海上、損保ジャパン、三井住友海上、AIUなどの大手が使いやすいようです。さすが保険会社は24時間体制なだけあって、スピーディ!BROSには日本人スタッフはいませんが、日本人スタッフが保険の手続きなどのお手伝いもしてくれる病院もあるらしいです。保険の手続きは日本側の担当者と現地の保険エージェントが病院の間に入ってやりとりしてくれるので、一度電話で説明したら自動的に手続きが進みます。Mさんは意識もあり、電話でも話せる状態だったので、途中からは彼女と直接やりとりしてもらうことに。ラッキーなことに夜が明けるまでに保険の手続きが終了し、翌朝7時半過ぎには手術スタート!ドクターが言っていた通りのシナリオで、こんなに早く手術ができるとは正直驚きました(゚д゚)!
翌日、手術が終了する少し前にはホテルからお友達も一緒に駆けつけ、麻酔から覚めるのを待って再会を果たしました。手術は無事終了とのことでホッと一息。海外でさぞ心細かったと思いますが、よく頑張った、Mさん。さて、手術が終わると保険会社とのやりとりは帰国のフライト調整へ。この時点で帰国は翌日の深夜便だったのですが、ドクターはOKを出してくれたものの、ビジネスクラスという条件付き。年末年始の帰国ピーク時ということもあり、さすがに二日後まで満席状態で保険会社の方も頑張ってくれたものの、ビジネスクラスのチケット入手が難航し、結局、5日の深夜まで入院となってしまいました。わずか数日と短い間でしたが、何度かお見舞いに行って顔を合わせていると、私より全然若い彼女でしたが最後の面会は涙ながらのお別れになっちゃいました。退院のときは行けなくてゴメンなさい。残念ながらお友達とは一緒に帰国は果たせませんでしたが、術後の経過も良く帰国までに怪我もかなり回復してきたとのことだったので、結果オーライということに・・・無事帰国を果たし、日本の病院で診てもらったら手術はばっちりだったとのことです。
ホテルで働いていると、いろんなケースを目にするのですが、やっぱり海外保険は重要だと感じました 日本の保険会社だと一番安いプランでも十分だと思います。今回のケースで強く必要性を実感したので、ブログで紹介させてもらいました。海外保険は怪我や病気による入院・手術の治療費はもちろんのこと、帰国の便の調整や日本に到着後の交通手段など、ドアツードアでカバーしてくれるのです。それ以外にも飛行機の遅延やスーツケースの紛失、持ち物の盗難・破損などにも適用されるようですので、いろいろ内容を吟味してみるのもいいかも知れません。ただ、現金の盗難や紛失に関してはカバーされないようです。
余談ですが、今年の年末年始はウブドでi-Phoneを盗まれた方や、白タクの中に財布を忘れた方など、ハプニングが続出。i-Phoneはバリではかなり人気なので要注意デス。そしてバリの警察は日本のように頼りにならないのと、盗難となると手続きが果てしなく長くかかるので、せっかくのホリデーが台無しになりかねません(^^;)。財布のケースは私が路上で聞き込み調査をしてドライバーを特定できたので、ラッキーなことに中のお金も何も盗まれずにそのまま戻ってきました!以前も似たようなケースがあって初めて知ったのですが、白タクのお兄ちゃんたちは自由に商売しているわけじゃないんです。縄張りがあって、ここのエリアは誰々、と決まっているのがウブドの常識。白タクを勧めない人もいるかも知れませんが、白タクが彼らの仕事であるし、ドライバーにも家族や生活がある。私はむしろ白タクを使ってもらいたいと思っているくらいです。ただでさえ、狭いウブド。今回のドライバーさんは運よく正直で良い人だったのですが(日本なら当然だが)、身の危険はほとんどないものの、手荷物や忘れ物にはくれぐれもお気を付けください。何かと補償制度が整っている日本とは違って、バリではすべてが自己責任の世界。万一に備え、保険に入って自分の身は自分で守るのが一番確実です。最近増加しているけれども、旅行会社を通さずにネット予約されて旅行する方や一人旅の方は特に気を付けてください。
【おまけ】先日クタのPapayaスーパーで見つけたドラえもんのアンパン

なかなかの出来具合じゃないですか?でもパン生地まで青いのがいかにもバリ!ちょっと食欲失せましたが、ドラえもんなので許す!(笑)いくつになってもキャラクターモノに弱いお子ちゃまですな(^^;)。
それでは良い週末をお過ごしください!
バリ島ウブドからお届けしています♥
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元旦のウブドは大晦日の夜から大雨に見舞われ、デンパサールでは洪水や浸水被害もあったとか。そんな中、滑って転んでしまったMさん。しりもちをつく転び方なら大したことはなかったと思うのですが、運悪く左足を下に激しく転倒してしまったらしく、即座にボキっと音がしたそうです。幸いにもMさんはお友達二人と一緒だったので、彼女たちがいたことで少しは心強かったと思いますが、これはかなりの大ごとだったため、すぐに私に連絡が入りました。
起こってしまったことは仕方ないので、さてこれからどうする!?
まず最初に、海外補償保険に入っているか否かが重要なポイントです。日本人のお客様は海外保険を申し込まれているケースが多いのですが、欧米人は自国の健康保険のみっていうケースがほとんど。保険に入っているとその後のプロセスもスムーズだし、行く病院も選べるので、過去の経験から言っても『数千円などケチらず、カードに付帯している海外保険以外に絶対海外保険を購入すべし!』です。クレジットカードについている海外保険も使えないことはないと思いますが、その場合はどの保険会社なのか、そして万一何かあった際の連絡先(バリ島ならインドネシア)を知っておく必要があると思います。そしてプラチナメンバーでもない限り、通常は前払いで後日払い戻しというケースだと思うので、クレジットカードの支払限度や保険のカバー金額も調べておけば安心です。バリ腹で下痢になり、お医者さんに薬をもらう程度ならいいのですが、事故や怪我、入院、手術・・・となると莫大な費用がかかるのも忘れてはなりません!
ウブドで怪我や病気になると真っ先に運ばれるのが、車で20分ほどのマス村にある地元総合病院。クリニックマスとか、アリサンティと呼ばれています。私も会社の保険がここでしか適用されないので、体調が悪い時はいつもお世話になっている病院。でもねぇ・・・5つ星ホテルやリゾートに宿泊しているようなお客様を連れていくような立派な病院ではないのです。私はもうバリ島に7年も住んでいるし、日本のお客様が入ってるような高級な保険にも入ってないので、自分はまあいいか、と思っているけれど、正直なところ日本の20年前の設備と衛生状態といった感じの病院です。しかも海外保険の取り扱いもないため、まず自己負担して後日払い戻しの手続きをしなければなりません。高い保険に入っていても、現地でキャッスレスで治療できなければ意味がない。
個人的にはウブド北西ならUbud Clinic、南東ならToya Medika Clinicというインターナショナルクリニックがウブドではおすすめです。通常の問診よりもかなり高くなりますが、必要ならばドクターをホテルに呼ぶこともできるし、有名な保険会社(東京海上、三井住友、AIUなど)だと受け付けのスタッフが保険の手続きを代行してくれるので、キャッシュレスなのも魅力です。ホテルによってはいろいろ規定があるため、自分から指定しない限りは契約先の病院やお医者様を使うことになっていたりすることがあります。特にゲストハウスや小さなホテルに泊まる方は、宿のロケーションによってこの2つのクリニックの連絡先を知っておくと安心デス。
さて、話を元に戻しますが、Mさんは海外保険に入っていたので近くのToya Medika Clinicのドクターに診てもらうことになりました。やっぱり骨折の疑いがあるとのことで、その後マスの総合病院にてレントゲン検査を受け、最後はToya Medika Clinicの紹介でデンパサールにあるBROS病院(バリロイヤルホスピタル)へ搬送されました。バリってホテルやヴィラの情報は前もっていろいろ調べられるけど、病院の情報ってほとんどないですよね。私だってバリに住んでいても良い病院など分かりません。もし、最初にアリサンティに行っていたら、おそらくそこで手術&入院となっていたでしょう。いざとなったときにどこに行くか、で運命が決まるといっては大げさですが、処置のレベルや対応が全然違うと思います。ちなみにデンパサールや空港付近には旅行者や外国人滞在者、地元の富裕層向けの総合病院が集まっていますが、中でもBROSはウブドからも車で40分ほどと、最も近いインターナショナル総合病院でもあります。サヌールからは一番近いですし、近くには日本領事館もあります。
実はこのBROSロイヤルホスピタルという病院は、去年日本へ出張の際に、偶然ここのオーナー夫人が一緒で、とても美しく、性格も気さくで素敵な方だったので、仲良くさせていただいたんです。まさか今回こんな形でお世話になるとは思いもしませんでした。そのときは旅行会社やホテルの参加者ばかりだったので、一般の方にはどうして病院が?みたいな風に見られていていましたが、やっぱり病院のマーケティングって大切ですね。まだ新しい病院ですが、規模も小さく手厚いケアが受けられるのが人気の秘訣。インドネシアの保険会社とも提携しているので、ローカルの患者さんも多かったです。
さて話は戻ります。BROSに到着した時はすでに11時を過ぎていましたが、小一時間ほどで担当医が駆けつけて初診。そしてすぐに明日の朝に手術するから、とのこと!怪我をされたMさんはかなりの痛みに苦しんでおり、冷静な判断ができない状態でしたが、手術は避けたいらしい。医者でも看護婦でもなく、ホテルの日本人スタッフに過ぎない私は何の医学知識もなく、通訳と保険の手続きくらいしか手伝うことができない。日本人的にはあと2日で帰国予定だし、とりあえずギプス処置して帰国後診てもらうとか、なんて頭をよぎったけど、ドクター曰く、「日本で診てもらっても手術は確実。こんな折れた状態でしかも腫れ上がっているのにギプスなどで固めたら返って危険。どうしてもそうしたいなら、ほかのお医者さんに診てもらってください。」とのこと。私も日本で骨折したことはないし、はっきりと折れているのは素人目にも分かったものの、日本の病院での判断はどんなものか?果たしてこんな夜中なのに保険の手続きはできるのか?、などで頭の中がグルグル状態。そして、こっちの先生って日本みたいに手術前にやり方とか細かく伝達しないんですかね?Mさんも不安がっていたので、手術の方法を説明して欲しいとお願いしたところ、「内側と外側を10センチ強切って、中にボルトを入れるので、2時間から3時間ほど」との回答。このドクター、後で知ったのですがうちのボスの学生時代の後輩でもあり、経験豊かでデンパサールの他の病院も掛け持ちしているほどの名医だったらしいです。確かにこの状態でギプスして、痛みに耐えて果たして日本に帰れるだろうか?という疑問もあったし、日本でもどっちみち手術になるのなら早いほうがいいだろうし、医療費も保険で全額カバーされる前提ならば例え帰国が延びたとしてもこのドクターと病院なら安心だろう、と思い直し、ドクターが帰った後、彼女に「手術するしか手はないからやるしかない!」と伝えている自分がいました。
で、こんな簡単に手術と言っていますが、海外保険があったからこそ、お金の心配なく決断できたのも事実。海外で手術&入院となると100万単位の金額が動くことは承知のことです。保険があっても、ちゃんと控え(ネット経由でもできれば印刷したものが◎)を手元に持ち、現地からの連絡先などをメモしておくことは最低限必要です。海外からだとコレクトコールでかけ直してくれる会社がほとんどなので、まずは日本に連絡し、その後担当エリアの方が取り次いで電話してくれるというシステムが多いようです。万一に備え、海外でも携帯が使えるようにしておくといいと思います。日本のキャリアだとローミング料金がかなり高いですが、海外に行く前に携帯ショップで設定や料金(スマホだと電話機能のみオンでネットはWIFIのみの設定にするとか)について調べておくことをおすすめします。ちなみにバリ島では無料のWIFIがどこでもあり、これは日本の携帯を使っていても無料なのでかなり便利です。
保険はバリでは東京海上、損保ジャパン、三井住友海上、AIUなどの大手が使いやすいようです。さすが保険会社は24時間体制なだけあって、スピーディ!BROSには日本人スタッフはいませんが、日本人スタッフが保険の手続きなどのお手伝いもしてくれる病院もあるらしいです。保険の手続きは日本側の担当者と現地の保険エージェントが病院の間に入ってやりとりしてくれるので、一度電話で説明したら自動的に手続きが進みます。Mさんは意識もあり、電話でも話せる状態だったので、途中からは彼女と直接やりとりしてもらうことに。ラッキーなことに夜が明けるまでに保険の手続きが終了し、翌朝7時半過ぎには手術スタート!ドクターが言っていた通りのシナリオで、こんなに早く手術ができるとは正直驚きました(゚д゚)!
翌日、手術が終了する少し前にはホテルからお友達も一緒に駆けつけ、麻酔から覚めるのを待って再会を果たしました。手術は無事終了とのことでホッと一息。海外でさぞ心細かったと思いますが、よく頑張った、Mさん。さて、手術が終わると保険会社とのやりとりは帰国のフライト調整へ。この時点で帰国は翌日の深夜便だったのですが、ドクターはOKを出してくれたものの、ビジネスクラスという条件付き。年末年始の帰国ピーク時ということもあり、さすがに二日後まで満席状態で保険会社の方も頑張ってくれたものの、ビジネスクラスのチケット入手が難航し、結局、5日の深夜まで入院となってしまいました。わずか数日と短い間でしたが、何度かお見舞いに行って顔を合わせていると、私より全然若い彼女でしたが最後の面会は涙ながらのお別れになっちゃいました。退院のときは行けなくてゴメンなさい。残念ながらお友達とは一緒に帰国は果たせませんでしたが、術後の経過も良く帰国までに怪我もかなり回復してきたとのことだったので、結果オーライということに・・・無事帰国を果たし、日本の病院で診てもらったら手術はばっちりだったとのことです。
ホテルで働いていると、いろんなケースを目にするのですが、やっぱり海外保険は重要だと感じました 日本の保険会社だと一番安いプランでも十分だと思います。今回のケースで強く必要性を実感したので、ブログで紹介させてもらいました。海外保険は怪我や病気による入院・手術の治療費はもちろんのこと、帰国の便の調整や日本に到着後の交通手段など、ドアツードアでカバーしてくれるのです。それ以外にも飛行機の遅延やスーツケースの紛失、持ち物の盗難・破損などにも適用されるようですので、いろいろ内容を吟味してみるのもいいかも知れません。ただ、現金の盗難や紛失に関してはカバーされないようです。
余談ですが、今年の年末年始はウブドでi-Phoneを盗まれた方や、白タクの中に財布を忘れた方など、ハプニングが続出。i-Phoneはバリではかなり人気なので要注意デス。そしてバリの警察は日本のように頼りにならないのと、盗難となると手続きが果てしなく長くかかるので、せっかくのホリデーが台無しになりかねません(^^;)。財布のケースは私が路上で聞き込み調査をしてドライバーを特定できたので、ラッキーなことに中のお金も何も盗まれずにそのまま戻ってきました!以前も似たようなケースがあって初めて知ったのですが、白タクのお兄ちゃんたちは自由に商売しているわけじゃないんです。縄張りがあって、ここのエリアは誰々、と決まっているのがウブドの常識。白タクを勧めない人もいるかも知れませんが、白タクが彼らの仕事であるし、ドライバーにも家族や生活がある。私はむしろ白タクを使ってもらいたいと思っているくらいです。ただでさえ、狭いウブド。今回のドライバーさんは運よく正直で良い人だったのですが(日本なら当然だが)、身の危険はほとんどないものの、手荷物や忘れ物にはくれぐれもお気を付けください。何かと補償制度が整っている日本とは違って、バリではすべてが自己責任の世界。万一に備え、保険に入って自分の身は自分で守るのが一番確実です。最近増加しているけれども、旅行会社を通さずにネット予約されて旅行する方や一人旅の方は特に気を付けてください。
【おまけ】先日クタのPapayaスーパーで見つけたドラえもんのアンパン

なかなかの出来具合じゃないですか?でもパン生地まで青いのがいかにもバリ!ちょっと食欲失せましたが、ドラえもんなので許す!(笑)いくつになってもキャラクターモノに弱いお子ちゃまですな(^^;)。
それでは良い週末をお過ごしください!
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コメント
みぃ | URL | -
Mさん、イブウブ子さん大変でしたね。
でも、適切な治療が受けられ帰国できて良かった。
私も何回か海外で転倒したことがあります。
幸い、膝の打撲と皮下出血ですみましたが、
海外旅行傷害保険の大切さを心に刻みました。
他人事ではないです…。
( 2014年01月17日 22:15 )
イルちゃん | URL | -
備えておくのは大事ですねー。
保険に入らないリスクを具体的に知る事が出来ました。
怪我や、事故も大変ですが、病気などは、
日本に帰ってきてから発症ということも
考えられますからねー。ちゃんと入ろう・・
( 2014年01月17日 22:24 )
ピサン | URL | -
ウブ子さんが骨折!!って驚きました。
違ったんですね。
でもその方、大変でしたね。
手術になってしまうなんて・・・
会社でも新年明けに、上司が転んで骨折、手術してまだ入院中です。
私もよく転ぶので、他人事ではない感じです。
( 2014年01月18日 22:19 )
イブウブ子 | URL | -
みぃ 様
本当に良い病院とドクターだったので、結果オーラいで良かったです。海外で一番困るのはやっぱり医療。特にバリ島は遅れているのは否めないため、怪我には要注意です。私も十分気をつけたいと思います。これを機に旅行者の方には必ず保険に入ることをオススメしたいです・・・。
( 2014年01月26日 15:55 )
イブウブ子 | URL | -
イルちゃん 様
特に海外旅行に慣れてくると、自分は大丈夫って思ってしまいがちですが、こればかりは予測が付かないですし、何かあったときに他人に迷惑がかからないようにも保険は必要だなって思いました。保険に入っていてもいざとなったらパニックになって手続きにも手間がかかりますが、治療費のことで悩むよりは全然マシだなって思いました。自分はすぐにでも帰りたいと切願しても、実際、怪我や病気の人は飛行機にも乗せてもらえないのですから・・・。
( 2014年01月26日 16:01 )
イブウブ子 | URL | -
ピサン 様
本当に大変でしたが、いろいろ考えるきっかけにもなりました。ピサンさんはひとり旅が多いですし、バイクに乗ったり行動派なので、本当に気をつけてくださいね!前に腹痛で手術させられそうになった話を聞きましたが、こっちの医療レベルは正直日本より低いです。特に怪我には注意!海外保険があればバリ島の良い病院でも診てもらえるので心強いと思います(もちろん意識があればの話ですが・・・)
( 2014年01月26日 16:07 )
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